前回に続き表皮の構造と機能についてお話したいと思います。
表皮は4つの層からなり、下から基底層、有棘層、顆粒層
角質層に分けられます。
3.顆粒層
2~3層の薄い層で中にケラトヒヤリン
(反射する水晶体の様なもの)の顆粒を含んでいます。
細胞の形は扁平または紡錘状であり、アルカリ性で
あるため、皮膚の重要な防御帯の役割をします。
4.透明層
手のひら、足の裏、皮膚の厚いところにだけある
特殊層です。
5.角質層
この層は、身体の最外部にあり、外界に接しているため、
皮膚の防護上、大切な働きをします。
角質層は薄い層が重なっている部分で、古くなった
細胞の表面から順にはがれていきます。
層の特徴は、基底層から新生した細胞が、
角化作用によって死んだ細胞となり、他の細胞よりも
細胞膜が厚いために、物理的な刺激、たとえば
障害や有害物質に対して抵抗力を持つと同時に
内部への侵入を防いでいます。
また、ケラチンというタンパク質でできているため
酸やアルカリなどの化学薬品に強く、寒冷、熱など
外部刺激から肌を保護しています。