真皮は皮膚の大部分を占め、ハリや弾力を司っています。
線維芽細胞、弾力線維、膠原線維などと
これをとりかこむ基質とからなっています。
また、汗腺、皮脂腺、毛細血管、リンパ管
神経組織、毛のうがあります。
真皮は、上層より乳頭層と網状層にわけられます。
真皮(上層)
1、乳頭層
乳頭層は、表皮と真皮が接触して、波形になっている
乳頭体とそのすぐ下の部分で、毛細血管が入り込み
表皮の栄養補給をするところであり皮膚につやを
与えるとともに、神経の終末器官でもあります。
2、網状層
網状層は結合組織(膠原線維、弾力線維など)
から成っています。
これらの主成分はコラーゲン、エラスチンなどの
タンパク質であり、皮膚にハリ、弾力を与え
外界からのクッションや刺激に対して
保護する働きがあります。
皮下組織
真皮の下にあって、真皮から下降した線維によって
形成された網状組織、この中に脂肪を入れ
深部から真皮に至る血管及び神経の通路となり、
クッションの役目をし、皮膚にハリを与えています。
皮下脂肪組織の発育状態はある程度、
栄養状態を判定します。